一般特恵関税(GSP)とGSPプラス GSP and GSP+

一般特恵関税とは、経済成長を促進し、輸出機能を強化することで新興市場国への成長を促すために設けられた関税システムです。MFN関税を減税し、認可国から受益国への輸出の際には免税の特権が得られます。アルメニアはこの一般特恵関税を、現在カナダ、日本、ノルウェーおよびアメリカより受けています。2009年から、アルメニアはEUよりGSPプラスと認定されました。

カナダは発展途上国にとって利点となる特定の農業・工業製品をGSP製品として受け入れています。しかし、このカナダのGSPリストには織物、履物、化学製品、プラスリック製品、鋼鉄製品や電子管など一定の注意を要する物品も含まれています。

日本はGSP製品として農業・水産物(全337品目)や特定の工業製品(全3141品目)を受け入れています。基本的に全ての工業製品は免税されていますが、いくつかの製品に関してはGSP関税率が最恵国待遇率の20、40、60、80%のいずれかに定められています。

ノルウェーの関税は工業製品に関しては最恵国待遇率の0%が適用されています。しかし、いくつかの繊維製品は5-15%の関税がかけられており、関税のかかる例外的な製品はリストアップされています。

スイスの受け入れるGSP製品としては、全ての工業製品と多くの農産品が含まれ、また関税の減額又は免税という形で優遇処置が取られています。工業製品は免税ですが、繊維製品と服飾品は通常関税の50%減額という形で適用外となります。また、いくつかの製品に関しては同様の優遇処置が取られています。

アメリカは、免税を受けられるGSP製品としてほぼ全ての製造品目を挙げており、化学品、鉱物や建築用石材、ジュエリー、あらゆるタイプの織物、特定の農業・水産品が適用されます。GSP製品として受け入れられていないものには、大体の繊維製品や服飾品、時計、履物、かばん類が挙げられます。

アルメニアは2006年から2008年にかけEUの一般特恵関税から多くの利益を得ることが出来ました。ここではEUの市場に向け、3300品目の関税が免税され、3900品目が減額されました。2008年には欧州委員会はアルメニアおよび他15国に対し、その安定した成長からグッド・ガバナンス(GSP+)と、2009年から11年にかけてのEU内での特別なインセンティブを与えており、アルメニアは2013年までそのステータスを保持していました。そのため、アルメニアはEU市場に向け7200品目を関税なしに輸出してきました。

一般特恵関税のこういった優遇処置を受け続けるため、アルメニアはこのシステム内に挙げられている「Core International Conventions」のうち27を実施しています。